2018年春第113回職域団体対抗将棋大会

日時： 2018年 4月 8日(日) 午前9時20分開場,9時50分開会
場所：東京武道館（足立区綾瀬3-20-1）
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東京武道館

朝集合写真

佐藤会長のご挨拶

A級パナソニック (1) 準優勝(S級昇級)

今回の1軍メンバ（S級昇級を果たした奇跡の世代)

A級トーナメント

パナソニック(1)の対局結果　A級
回戦	相手チーム	大将	副将	三将	四将	五将	勝負
A級本戦1回戦	柏原紙商事	脊尾 ● 柏原	加藤 ○ 友成	安武〇上村	荒井〇小塚	芝田〇稲垣	4 - 1 〇
A級本戦2回戦	日本レストランシステム	脊尾 ○ 吉川	加藤 ● 野島	荒井 ● 鰐渕	芝田〇高順	安武〇山内	3 - 2 〇
A級本戦3回戦	倉敷市役所	安武 ○ 内藤	脊尾 ● 塚本	芝田 ● 小松原	荒井〇吉本	加藤〇吉岡	3 - 2 〇
A級本戦４回戦	沖電気工業(1)	芝田 ● 福崎	安武 ○ 崎浦	加藤 ● 山富	脊尾〇日比	荒井〇釜付	3 - 2 〇
A級準決勝	ジュポン化粧品(1)	加藤 ● 桐山	芝田 ● 渡辺	荒井〇海老塚	脊尾〇長谷川	安武〇嘉野	3 - 2 〇
A級決勝	NEC (2)	荒井 ● 川村	加藤 ● 佐藤	芝田 ● 宮原	脊尾〇船橋	安武〇大滝	2 - 3 ●

今回は主将（オーダー決め）は安武が担当。もともとは脊尾が担当していたが、毎試合固定で強い順に並べただけだったので、相手に読まれてしまうので評判が悪く、数年前から荒井に交代。荒井と安武の違いは、前者は良く言えば決断良く悪く言えば直感でオーダーを決めるタイプで、後者は相手のオーダーを綿密に予測して勝利への方程式を計算するタイプである。今回は後者に賭けた。
1回戦、大将戦で脊尾が敗れた以外は勝って、４－１で幸先よくスタート。
2回戦、過去S級で何度も優勝経験がある、強豪の日本レストランシステムと。苦戦が予想されたが、安武の計算し尽されたオーダーが冴えて、３－２勝ちをおさめた。２連勝で気分よく昼食の弁当を食べることが出来た。
3回戦、西日本大会でも顔を合わせている倉敷市役所と対戦。２－２で最後に残ったのが、五将の加藤の将棋。
　
三回戦　2-2からの MVP 加藤さん
アナログ時計の赤い針が、水平になっています。
ご本人曰く「おじさんが真剣に何かをした後の疲れきった表情」
ご本人曰く　「たくさん悪手、疑問手を指して、何とも言えない反省をしながらも、　時間的、指運的に、偶然勝ったことにホッとしている表情」
　
他のメンバはこの表情です。
脊尾さんにいたっては、ガッツポーズ付。
3回戦の劇的勝利で波に乗り、4回戦は沖電気工業(1)と対戦。ここでも計算どおり３－２で勝ち。

念願のSクラス昇級を賭けた準決勝は、Sクラスの常連のジュポン化粧品(1)と対戦。やはり、Sクラスに向けての最後の砦には、最大の難敵が待ち構えていた。今大会で徹底していた、下位のオーダーで確実に白星を稼ぐ方針どおりに３－２で勝ち、ついにパナソニックの歴史上初となる、Sクラス昇級となった。３－２の3勝目となった四将の脊尾の将棋は、最後、チェスクロックの叩き合いの末に、残り時間数十秒で詰ませるという、薄氷の勝利であった。

　決勝NEC(2) 大将: 荒井さん - 川村氏 (四間飛車vs.引き角)

　決勝NEC(2) 副将戦:　加藤さん - 佐藤氏 (振り飛車vs.急戦)

　決勝NEC(2) 三将戦:　芝田さん - 宮原氏 (右玉vs.しゃがみ矢倉)

　決勝NEC(2) 四将戦:　脊尾さん - 船橋氏 (居飛穴vs.立石流風)

　決勝NEC(2) 五将戦:　安武さん - 大滝氏 (居飛車vs.振り飛車穴熊)

　準優勝表彰状授与　

　脊尾監督、悲願のS級昇級

　森内先生と一軍メンバと応援の井上さん松本さん

名前勝敗通算

安武 ○○○○○○ 6-0 (東京通算23-1)

脊尾 ●○●○○○ 4-2

荒井 ○●○○○● 4-2

加藤 ○●○●●● 2-4

芝田 ○○●●●● 2-4

井上－－－－－－ 0-0

名前	勝敗	通算
安武	○○○○○○	6-0 (東京通算23-1)
脊尾	●○●○○○	4-2
荒井	○●○○○●	4-2
加藤	○●○●●●	2-4
芝田	○○●●●●	2-4
井上	－－－－－－	0-0

B級パナソニック (2) 慰安戦優勝(次回A級昇級候補)

2軍メンバ

慰安戦トーナメント

パナソニック(2)の対局結果　B級
回戦	相手チーム	大将	副将	三将	四将	五将	勝負
B級本戦1回戦	NTTデータ(2)	斎藤 ●	南園 ●	渡辺〇	栗尾 ●	三井〇	2 - 3 ● 慰安戦へ
B級慰安戦1回戦	講談社(1)	斎藤 ●	南園 ○	渡辺〇	栗尾 ○	三井〇	4 - 1 〇
B級慰安戦2回戦	日本IBM(1)	斎藤 ●	南園 ○	渡辺〇	栗尾 ●	三井〇	3 - 2 〇
B級慰安戦準決勝	公認会計士(2)	斎藤 ●	南園 ○	渡辺〇	栗尾 ○	三井〇	4 - 1 〇
B級慰安戦決勝	大和証券グループ本社(2)	斎藤 ●	南園 ○	渡辺〇	栗尾 ○	三井〇	4 - 1 〇優勝!

本戦1回戦、NTTデータ(2)戦。相手大将副将は強豪と思われたため、「下３つ(3将～5将）で取りますよ」の秘密指令が出ていました。三将渡辺さん、５将三井さんともに予定通り勝ち、残りは四将関西A級で目下8連勝中の栗尾さんの勝負となりました。栗尾さん得意の角換わり腰掛銀▲48金29飛車vs相手△65歩位取りの戦いとなりました。栗尾さんが後手陣に打ち込んだ▲63角に対して、相手は△83銀打ちで角を殺す順。角が生還するかどうかを絶妙の手順でさばき切りましたが、その後相手が△83銀をあきらめずにじっと△84銀、△85銀という活用。相手のあきらめない指し回しに敗れ2-3の惜敗。慰安戦に回ることになりました。南園さん曰く「プランＢ（慰安戦優勝）に移行」（ちなみに、プランＡは「勝った場合本戦優勝」なので２通りしかない。）
慰安戦1回戦、講談社(1)戦。再び四将栗尾さん（栗尾さん銀冠ｖｓ相手美濃囲い）。苦しい局面から相手の底歩に止められていた竜を３段目に移動し、後手美濃囲いの歩の頭に「▲８四金打」の勝負手。勢いで逆転してそのまま逆転勝ち。南園さんも勝利し、チームは順当に４－１勝ち。
慰安戦2回戦の日本IBM戦、まず三将及び五将三井さんが勝利で2勝。四将栗尾さんが角換わりから敵陣端を破りましたが、相手の△43角打～２１歩の粘りを受け逆転負け。2-2となったところで残りは副将南園さん。将棋としては全然駄目な状態でしたが、時間の使い方、あきらめない姿勢などありとあらゆる勝負術を使い、相手の時間を削ることに成功。最後は時間で間違えさせ、詰まして勝たれました。お見事でした。　
慰安戦準決勝　公認会計士2戦は、4-1勝ち。図は副将で苦しい将棋を逆転勝ちした南園さんの終局図。自玉に詰みがある（▲１五銀または▲１五角）局面で、相手に見逃してもらった。南園「投了されましたか？」相手「そうです。」南園「私の玉、詰んでますね。」相手「ええっー。」

慰安戦決勝　大和証券も4-1勝ちとなり、見事、南園監督の慰安戦優勝（プランB)達成となりました。図は、副将の南園さんの将棋。図では△４二角といったん受けに回るのが正着だったようだが、実戦は△２六角、▲同歩、△５八香成以下、寄せに出た。直後に相手の受け間違いがあり、きわどく勝利。南園さんの詳細な全局自戦解説レポートは、こちらからダウンロードしてください。