2022年 秋 第122回職域団体対抗将棋大会

3年ぶりの職団戦出場になります。10/25(火)に、待望のAクラストーナメント表が将棋連盟から郵送されてきました。以下にコピーを掲載します。

パナソニックグループ(1)は、Aクラスの44番です。1回戦は富士通(5)と対戦します。
下の写真は、もう一方の山のトーナメント表です。


パナソニックグループ(2)は、Aクラスの7番です。1回戦は富士通(4)と対戦します。
なんとパナ(1)(2)ともに富士通との対戦になりました。決して初戦で対戦したい相手ではないのですが。

ところで、今回のAクラスの参加チーム数は48チームで、例年の64チームよりやや少ないです。午後開催の影響でしょうか。
しかし、パナ(1)(2)はどちらも1回戦からの参加であり、あまりお得感はないですね。


同封されていた「大会についてのお願い」です。11時30分集合ですので、遅れないように。持ち時間は20分切れ負けで、従来より少ない設定になっています。優勢な将棋を時間切れで負けないように、決断よく指しましょう。


結果報告: A級 パナソニック(1) A級ベスト4(準決勝敗退)、パナソニック(2)2回戦敗退

第122回職域団体対抗将棋大会は東京体育館に戻ってきました



11時半の集合写真(初参加の関さんと浅見さんは顔がわからず)



12:10〜開会式、将棋連盟の鈴木常務理事のご挨拶



会場雰囲気。活気が戻ってきたように感じました。



A級 パナソニックグループ(1) 準決勝で惜敗し三位。念願のS級復帰はならず。

Aクラス2ブロックのトーナメント表、パナ1はブロック1位を懸けて日本生命と対戦



パナソニック1メンバ、開会式前の写真、荒井、脊尾、加藤、芝田、佐野



1回戦の富士通(5)戦の対局風景。久しぶりの団体戦で緊張しましたが、5-0の完封勝利で好スタートを切りました。



1回戦の富士通(5)戦の終局後。荒井さんの将棋の感想戦に加わっているところです。



3回戦の東京大学物性研究所(1)大将戦、芝田さん得意の「5筋位取り左美濃」



3回戦の東京大学物性研究所(1)副将戦、荒井さんの陣形は、流行の四間飛車ミレニアム模様。この後、居飛車穴熊vs銀冠の形へ。



3回戦の東京大学物性研究所(1)三将戦、加藤さん名物「銀取られ」(本人は想定通りの模様)



3回戦の東京大学物性研究所(1)四将戦、佐野さんの相振り中住まい。先手の6六銀と9八香の形が悪く、ここでは後手良しとのこと。この後、△7三歩と合わせていった。



3回戦の東京大学物性研究所(1)五将戦、脊尾さん先手番で角換わりにするつもりが手順を間違えて相掛かりになってしまった将棋。局面は端歩を取り込んで優勢に。



パナ1(準決勝)対日本生命(1)戦




パナソニック(1)の対局結果 A級 (敬称略)
回戦 相手チーム 大将 副将 三将 四将 五将 勝負
A級
1回戦
富士通(5) 脊尾

鈴木
芝田

小澤
加藤

三浦
荒井

池田
佐野

芹澤
5 - 0
A級
2回戦
特別区職員分科会(1) 加藤

鳥塚
佐野

須田
脊尾

斎藤
荒井

箕輪
芝田

金子
3 - 2
A級
3回戦
東京大学物性研究所(1) 芝田

中川
荒井

足立
加藤

上田
佐野

脊尾

阪野
5 - 0
A級
準々決勝
NTTデータ(1) 加藤

清水
脊尾

藤井
荒井

平野
芝田

玉井
佐野

竹村
4 - 1
A級
準決勝
日本生命(1) 加藤

宮川
脊尾

浅田
芝田

木口
荒井

種橋
佐野

泉田
2 - 3

チーム合計19勝6敗の高勝率。勝負所での敗戦は課題が残る。加藤さんは全勝の活躍。


A級 パナソニック (2) 3年ぶりA級出場。プランA(王道)採用で、2回戦敗退

パナ2はブロックA1.



パナソニック2メンバー、開会式前の写真、浅見、南園、関



パナソニック2、1回戦、斎藤、南園、渡辺、関、浅見



パナ2、1回戦、渡辺さん「負けない将棋」その1▲57角打。局面最善手かどうかは?



パナ2、2回戦、渡辺さん「負けない将棋」その2▲65歩。とにかく自玉は安全にしてから攻める



パナソニック2、記念撮影



パナソニック(2)の対局結果 A級
回戦 相手チーム 大将 副将 三将 四将 五将 勝負
A級
1回戦
富士通(4) 斎藤

南園

渡辺



浅見

4 - 1
A級
2回戦
東日本旅客鉄道(1) 斎藤

南園

渡辺



浅見

1 - 4


南園さんの自戦記(問題の解答は巻末に記載)

嫌な予感がしたのである。4軍とはいえ富士通である。苦戦が予想された。それが、4-1で快勝である。 図らずもプランA(通常トーナメントを勝ち抜き優勝。ちなみに、プランBは1回戦で負け慰安戦で勝ち進む) で行くこととなった。

2回戦の対戦は、「東日本旅客鉄道1」とのこと。強いのか、弱いのはさっぱり分からず。

結果、1-4で敗退。(実質は、2-3負け)2回目対戦で敗れるという最悪の結果となった。うう・・・。

色々と思うことはあるのだが、それは最後に書くとして、私の将棋の局面を見てください。次の1手風に しましたので、ちょっと手を考えてみてください。2回戦実質2-3負けの意味も分かると思います。


【第1問】 1回戦 対富士通4 20分切れ負け
持ち時間:南園15分 相手15分 というところ

なんでこんななったんか・・・。開幕戦、相変わらず ふわふわした状態で対局を進めた結果、図になってしまった。

不利である。しかし、打開するためには、縮こまってばかり 入られないのである。猪木流に言うと「なんだ、コノヤロー」 である。

さあ、どう勝負しましょう。

後手(相手)優位+393(激指し14)
   実は、それほどの差でもないようです



【第2問】 1回戦 対富士通4 20分切れ負け
持ち時間:南園8分 相手8分 というところ

先ほどの局面から、私、暴れまわり図の挺身の▲63角打ちである。
放っておいて▲62金打ちとなっては事件である。

相手の指し手であるが、今大会一番関心した手である。
さすが富士通と感じた次第。

後手の指し手を考えてみてください。

後手(相手)優位+325(激指し14)



【第3問】 1回戦 対富士通4 20分切れ負け
持ち時間:南園2分 相手1分30秒 というところ

紆余曲折あり、図の局面である。勝ちになっている。

ただし、この王手に応手を間違えてはいけない。
私は、間違ってしまっのだが・・・。

持ち時間、残り2分。もう時計の叩き合いになっている。
あなたは勝ち切れますか?

先手(南園)優位+1293(激指し14)



【第4問】 2回戦 対東日本旅客鉄道1 副将戦 20分切れ負け
持ち時間:南園17分 相手17分 というところ

1-4で負けてしまったのだが、実質2-3負けの実証をしたい。

図の局面。早速、チャンスが来ていたようなのだ。
相手の駒組に欠陥あり。攻め込むチャンス。

後手(南園)優位-263(激指し14)
*互角なので、そうチャンスでもないようです。
 人間的に勝ち易いということで。



【第5問】 2回戦 対東日本旅客鉄道1 副将戦 20分切れ負け
持ち時間:南園3分 相手2分 というところ

最終盤である。先の局面から相掛かりらしい攻め合いとなり
苦しいと思っていたが、何とかやりくりして図の局面である。

この局面こそ、実質2-3の証である。

3通りも勝ち方があります。
その1:100%の勝ち その2:ちょっとだが怖い思いする勝ち
その3:すれすれだが、最後まで間違わなければ勝ち

いづれにせよ、間違わなければ勝ち。
私は、負けに行ってしまいました。この終盤戦を乗り切れない のは・・・、反省である。


表彰式

Aクラスの表彰式。鈴木大介九段より表彰。



パナソニックメンバー全員で集合写真



Aクラス第三位の賞状



Aクラス第三位の商品。靴下が最近たくさん擦り切れてきたので助かります。



大会終了後、近所の鳩森神社と将棋会館へ立ち寄りました。



懇親会(山内農場)

懇親会

加藤さんの日本生命戦(この局面で何を指すか?)

今回はあんたが大将(5戦全勝)。西日本でも期待しております

皆さん、お疲れさまでした。

なお、次回123回大会は令和5年4月16日(日)東京都立川市・「アリーナ立川立飛」で開催される予定とのことです。




南園さんの自戦記 解答編

反応が薄かったので、解答編を作る気持ちを失っていた。ところが、西日本職団戦の時、皆さん結構、解答を 待っていることが分かったので(やや、うれしい)、解答編をお送りします。

【第1問解答】 1回戦 対富士通4 20分切れ負け

持ち時間:南園15分 相手15分 というところ

▲46角と張り手をぶちかます一手。  ▲46同歩、△56歩などと押さえ込まれてはいけない。

将棋は、知的ゲームだが戦いでもある。特に団体戦においては その気持ちを忘れてはいけない。ダァー!

後手(相手)優位+393(激指し14)    激指し先生も1番の推奨、怒りなさいとのこと    (でも、悪い(泣))


【第2問解答】 1回戦 対富士通4 20分切れ負け

持ち時間:南園8分 相手8分 というところ

後手の指し手は、△62飛車打ち

この一手で、私の攻撃がピタッと止められている感じ。 ソフトの推奨は、△53銀などもあったが、相手への見た 目からのダメージを考えると、この手が最善だろう。

*加藤先生は、ピタリと当てられました。さすがです。

後手(相手)優位+325(激指し14)


【第3問解答】 1回戦 対富士通4 20分切れ負け

▲78金打ちとしっかり打つべき。

先手(南園)優位+1293(激指し14)

私は、▲78桂打ちと間違ってしまい、詰み筋に入って しまった。詰みの有る無しは勝敗に直結するので、 しっかり読んで指したい。時間の無いときは、一番 固い手を指すべきだろう。反省。 (▲78桂からの詰みは、各自、考えてみてください)

本局は、相手が詰みを逃してくれ、残り12秒で相手玉 を詰まし切り勝ち切った。(相手は0秒)

途中、私の玉に3手詰めまであったとのこと。 まぁ、そういうこともあるさ。(まさか、次局、反対 のことが起きてしまうとは・・・)


【第4問解答】 2回戦 対東日本旅客鉄道1 副将戦 20分切れ負け

持ち時間:南園17分 相手17分 というところ

先手(相手)の駒組で、1筋を受けていないところに 違和感を感じないといけない。

(正解手順(私の指した手ではありません))

△66飛車(角を取る 左図)▲同歩 △85角(もしくは△76角) ▲48玉 △49角成り ▲同玉 △15角 ▲27飛車 △26金打ち にて、正解最終図



以降、▲同飛車 △同角 ▲38金打ち くらいで難しい と思うが、まぁ定型の形から離れた先手は、何かと 間違い易いのではないかと思います。

私の指し手は・・・、△65桂馬でした。→普通の指し手 才能は感じられませんねぇ。

後手(南園)優位-263(激指し14) *互角なので、そうチャンスでもないようです。  人間的に勝ち易いということで。


【第5問解答】 2回戦 対東日本旅客鉄道1 副将戦 20分切れ負け

持ち時間:南園3分 相手2分 というところ

先の将棋の最終盤である。

まずは、△67角成 ・・・これは間違いないです。 以降、解説が長くなりますが、大事な終盤の話なので 一緒に考えてみてください。



【その1:100%の勝ち】

△67角成 以降 ▲88玉 △77金打ち ▲98玉 △86桂馬打ち (正解1途中図)



▲同歩 △76馬 ▲89玉 △88歩(歩が打てる!正解1途中図)



▲同銀 △同金 ▲同玉 △77銀打ち ▲89玉 △88歩打ち 以下詰みで勝ち

何のことは無い、先手玉は詰んでいたのだった。 私は、この将棋は負けてしまったので、詰みを逃して 負けてしまったことになる。1局目の真逆の展開である (中級アマチュアの将棋とは、そんなもんですかね)

脊尾さん、加藤さんから、簡単な詰みだよね、と言わ れて、このレベルの人達には一目詰みなんだなと 驚かされた。(私は、1mmも詰みがあるとは感じなか ったので)



【その2:ちょっとだが怖い思いする勝ち】

△67角成以下 ▲88玉 △77金打ち ▲98玉 △23馬(龍を取る!正解2 途中図)



▲同成桂 △96歩 で後手勝ち

後手(南園)優位-3751(激指し14)

以降、▲31飛車から、少し怖い目に合うが、龍がいなく なれば詰みはなく勝ちとなる

*詰ますことができないのなら、この順で勝つべき。  実は、67の馬が23の龍取りになっているに気づいて  いなかったのだ。 → 3分もあったので、一呼吸  入れれば気づいたはず。反省。



【その3:すれすれだが、最後まで間違わなければ勝ち】

△67角成以降 ▲88玉 △96歩 で勝ち



後手(南園)優位-1019(激指し14)

つまり、相手の2枚飛車の王手に対して、合い駒を 金、桂馬、2枚もっておけば私の玉は、詰まないのだった。

以降 ▲31飛車打ち △62玉 ▲32龍 △52桂馬 ・・・

2枚飛車で追いかけ回され夢でも見そうだが、何とか 逃れている。



【実戦:では、どうして負けてしまったのであろう?】

△67角成以下 ▲88玉 △76桂馬打ち(××) ▲98玉 △96歩 ▲31飛車 (図)以下詰まされて負け



私は、桂馬で中途半端な王手をかけ、合い駒を失って から、詰めろをかけた。途端に2枚飛車で詰まされて しまった。最終図以降、割と簡単な詰みなのががっかり である。

何故、こんな簡単な終盤戦を乗り越えられないのか! ばかちんが!

冷静に原因は2つ ・大事な局面なのに時間を使っていない  (残り3分 →1分30秒は考えるべき) ・詰みへの意識が薄い、気づかない→詰め力の不足

以降の対局では、改めていきたい。



個人的反省 個人成績:1勝1敗で終焉
*終盤の競い弱さを露呈してしまった2局となった。次回大会までには、終盤力を高めて臨みたい。  →終盤を真剣に考える真剣勝負の場を増やす必要あり(クエストなんかじゃ甘い甘い)

大会総括
*パナ2が、1回戦で快勝した富士通4は、その後慰安戦で3勝しているのである。我々が、優勝チーム  東日本旅客鉄道戦で撃沈して2戦目で退場なのにである。

 →この大会のフォーマットであれば、本気でプランB(慰安戦行き)を考えたいくらいである。   チームが、本戦で勝ちがる絶対的な力を付ければ、問題なくなるのだが。

*チーム力を上げる方法はたった一つ、個人個人が棋力UPを図るしかない。頑張ろう!
 →次回、関西職団戦に期待して本レポートを終わりたい

*関東は楽しみ、関西では勝つ!


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