2023年 春 第123回職域団体対抗将棋大会

昨年秋に続いての開催となります。3/28(火)にAクラストーナメント表が将棋連盟からメールで送られてきました。
以下にコピーを掲載します。

パナソニックグループ(1)は、Aクラスの48番です。1回戦は厚生労働省(1)と対戦します。
下の写真は、もう一方の山のトーナメント表です。

パナソニックからは、今回は1チームだけの参加になります。人数が揃わなかったためです。
パナソニックグループ(1)のメンバー構成は、ここではまだ内緒です。
24チームの山に入ったということは、もう一方の32チームの山よりも、少しだけ得かもしれません。

同封されていた「大会についてのお願い」です。9時20分集合ですので、遅れないように。
持ち時間は30分切れ負けで、前回大会の20分切れ負けからは、増えました。
優勢な将棋を時間切れで負けないように、決断よく指しましょう。


結果報告: A級 パナソニックグループ(1) 3回戦敗退

アリーナ立川立飛 開場前の様子



開会式前の様子



パナソニックグループ(1)の対局結果 (A級3回戦敗退)  ※対戦相手(下段)の敬称略
回戦 相手チーム 大将 副将 三将 四将 五将 勝負
トーナメント1回戦 厚生労働省(1) 田尻

吉永
脊尾

渡辺
加藤

中井
荒井

飯塚


秋田
5 - 0
トーナメント2回戦 農林中央金庫(1) 田尻

高橋


津川
脊尾

房谷
荒井

古川
加藤

小池
5 - 0
トーナメント3回戦 ヤマダホールディングス(1) 加藤

羽鳥
田尻

山口
荒井

松田
脊尾

武井


中村
2 - 3

名前 勝負 通算
荒井 ○○○ 3-0
脊尾 ○○○ 3-0
田尻 ○○● 2-1
加藤 ○○● 2-1
○○● 2-1

チーム合計12勝3敗の高勝率。これで勝てないのはつらい。



トーナメント2回戦 農林中央金庫(1)戦の対局風景



次の一手集

【第1問 後手番、次の1手は?】 1回戦 五将戦 ▲厚生労働省 vs △パナ 関

陣形の差でここでは既に後手有利。ヒント:△4五歩の前に一工夫。





【第2問 後手番、次の3手は?】 2回戦 三将戦 ▲農林中央金庫 vs △パナ 脊尾

三間飛車対4五歩早仕掛け。後手が捌けて有利な形勢だが、どう攻めて優位を拡大するか?
1手目は振り飛車党の人なら一目かもしれませんが、私は対局中5分くらい考えてしまいました。
2手目は飛車で受けたとして、3手目は少し見えにくいですが俗手の好手です。





【第3問 先手番、次の3手は?】 2回戦 副将戦 ▲パナ 関 vs △農林中央金庫

後手陣がバラバラの瞬間をとらえて、仕掛けを考えたいところです。揺さぶりをかけてください。
2手目は銀で受けたとして、3手目は戦線拡大の好手です。





【第4問 後手番、次の3手は?】 3回戦 四将戦 ▲ヤマダホールディングス vs △パナ 脊尾

△8五歩▲同歩、と突き捨てた局面。3六飛が自陣に直通になっているので、忙しい局面。
指した手が必ずしもAIの最善手とは限りません。難問です。
ヒント:△2四角の利きを生かして、先手玉への寄せを睨みつつ、手を渡す手順は?





【第5問 後手番、次の1手は?】 3回戦 五将戦 ▲ヤマダホールディングス vs △パナ 関

終盤の寄せ合いの局面。どっちが勝っているのか?
実戦はここで大悪手を指してしまったわけですが、正しくはどう指すべきだったか?





次の一手 解答

【第1問解答 後手番、次の1手は?】 1回戦 五将戦 ▲厚生労働省 vs △パナ 関

正解は△8六歩です。第一感は△4五歩だと思いますが、▲7四歩、△6四角、▲6五歩で角の行き場がありません。 先に△8六歩、▲同歩の突き捨てを入れておけば、先ほどの手順中の▲6五歩に対し△8六角と出ることが出来ます。 本譜は△8六歩に▲同角と取りましたが、以下、△4五歩、▲7四歩、△6四角と進み、後手が優勢です。 △8六歩は単なる突き捨てではなく、読みの入った一手でした。





【第2問解答 後手番、次の3手は?】 2回戦 三将戦 ▲農林中央金庫 vs △パナ 脊尾

正解は△3五歩、▲2六飛、△4九銀です。△3五歩の桂頭攻めが手筋の一手です。 これがなかなかうるさい攻めで、先手は味よく受け切ることが出来ません。 本譜は▲2六飛と浮いて守りましたが、続く△4九銀が気付きにくいですがこれも手筋の一手です。 △1五角の筋なども残っていて、後手の攻めが切れない局面になり、以下は短手数での快勝となりました。
普段は居飛車専門ですが、最近は相居飛車の後手番に自信が持てず、本大会は先手番なら相掛かり、後手番なら三間飛車の予定でした。





【第3問解答 先手番、次の3手は?】 2回戦 副将戦 ▲パナ 関 vs △農林中央金庫

正解は▲6八角、△3四銀、▲5五歩です。 後手が銀冠に組み替える瞬間を捉えて、▲6八角と揺さぶりをかけます。 本譜は△3四銀と上がって3五の歩を守りましたが、銀が中央の守りから離れたため、 ▲5五歩の戦線拡大が味の良い一手です。 以下、先手が5筋を突破する展開になり、優勢を保ちながら終盤に突入しました。 終盤はチェスクロックのたたき合いになりましたが、勝ち切り2連勝となりました。





【第4問解答 後手番、次の3手は?】 3回戦 四将戦 ▲ヤマダホールディングス vs △パナ 脊尾

正解は△4五歩、▲1一角成、△4六歩です。 後手は2四の角を使いたいので、△4五歩と突きます。先手は当然▲1一角成と香車を取ってきますが、 じっと△4六歩と取り込んでおきます。 △4七歩成、△5七歩成、△3三角、△8六歩、△9五歩など、後手に手段が多く、先手はまとめ切れないでしょう というのが、後手の主張です。 このまま形勢不明の終盤戦になりましたが、最後は時計の叩き合いの中、詰まない先手玉を無理やり詰ませて辛勝となりました。
昔、まだ大学の将棋部だった頃、普段は居飛車党の人がたまに気まぐれで指す振り飛車のことを「しょんべん振り飛車」と呼んでいました。 やや下品な言葉ですが、意味合いとしては本筋でない下手糞な振り飛車、というようなニュアンスでしたでしょうか。 30年以上前の懐かしい思い出です。





【第5問解答 後手番、次の1手は?】 3回戦 五将戦 ▲ヤマダホールディングス vs △パナ 関

正解は△3七成桂です。 銀が取れるところをあえて桂を取り、しかも玉を上部に逃がしそうなので、非常に指しにくい手ですが、盤上この一手の好手です。 以下は、▲3七同玉に△4五桂と王手します。対して▲4六玉と上に逃げた場合は、△4三金として後手が勝ちます。 ▲2七玉と逃げたほうが難しいですが、△9七龍(△8七龍)が絶好の一手で、難解ながらも後手が勝ちそうです。
本譜は、最初の△3七成桂のところで△4三同角とやってしまい、王手龍取りを食らって万事休す。チームも万事休すとなりました。





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