脊尾詰ダウンロード 将棋所対応版
  (2017年3月14日リリース)

パナソニック将棋部の中心メンバーの一人である脊尾が、大学在学中にAI分野の探索アルゴリズムを研究した成果として、1997年に史上最長手数の詰将棋「ミクロコスモス」(1525手詰)をコンピュータソフトとして初めて解き、一世を風靡したあと、しばらく化石となってしまっていたあの「脊尾詰」が復活!
Windows版の将棋GUIソフトとして広く使われている「将棋所」に今回対応しました。
詰め将棋の解答専用の思考エンジンとなります(指し将棋は非対応です)。

基本的なアルゴリズムは20年前とほとんど変わっていませんが、その間パソコンのハードウェアも進化しましたので、現在でも下記のような用途で十分に実用的に使えるのではと思います。

脊尾詰ダウンロード

下記リンクをクリックしてダウンロードし、圧縮ファイルを解凍してください。

SeoTsume1.1ダウンロード (2017.3.26)

■使用承諾条件 ■Old Version

脊尾詰の動作環境

将棋所が動作する環境であれば、動作するはずです。

使い方

  1. 将棋所をあらかじめパソコンにインストールしておきます。
  2. 脊尾詰のzipファイルを任意のフォルダに解凍します。
  3. 将棋所を起動します。
  4. 将棋所に脊尾詰の実行ファイル(SeoTsume.exe)を登録します。
  5. ハッシュメモリのサイズを指定します。1997年にミクロコスモスを解いたときのサイズは224MBです。大概の詰将棋はこれで十分ですが、もっと難解な問題を解きたい場合はパソコンの搭載メモリを確認したうえでさらに値を増やすと良いです。
  6. 余詰の確認を実行する場合は、脊尾詰のオプションを設定します。 詰将棋創作以外の用途では設定不要と思います。
     「Do_YoTsume_Search」: 本手順を検出した後、引き続き余詰の検索をするかどうか設定します。
     「YoTsume_Second」: 余詰検索の実行時間(1秒〜3600秒)を秒単位で設定します。
  7. 設定の方法など、詳しい使い方については、将棋所の使い方ページをご覧ください。
  8. 余詰検索をしない場合は、詰手順が1つ見つかるとただちにそれを解答して終了します。思考アルゴリズムの性質上、最短手数で詰めることが保証されないため、稀に変化別詰を解答してしまう場合がありますことをご了承ください(この場合は残念ながら余詰検索の効果はなくなります)。
  9. 余詰検索をする場合は、最初に見つけた詰手順をベースとして、この手順から分岐する別の詰手順を「YoTsume_Second」で設定した時間の間、最大20通りまで検出して表示します。
  10. 余詰検索の終了時には、最初に見つけた詰手順を本解答として出力しますが、途中で中断を押した場合は詰手順が出力されませんのでご注意ください。また迂回手順や非限定手順など、本来余詰ではなくキズとして扱われる手順を余詰として指摘する場合があることをご了承ください。

今週の詰み筋 (連載 Vol.3) 2017.4.21

floodgateと呼ばれる、コンピュータ将棋ソフト同士が自由に対戦出来る対局サーバーがあります。
最近ふとfloodgateを覗いてみると、「Gikou_SeoTsume_NB8_i5-3317U 」や「Ukamuse_SeoTsume_NB9_i5-3317U」といった、技巧や浮かむ瀬(=Apery)を脊尾詰と組み合わせたソフトがいつの間にか作成されて、対局を重ねていました 。
もともと、皆さんに自由に使っていただいて、少しでもお役に立てればという趣旨で公開していますので、大変ありがたいことであります。

図はそのfloodateでの「Gikou_SeoTsume_NB8_i5-3317U 」の最初の対局が行われた、4月10日の1局目の終盤です。
閑古鳥が鳴いていた脊尾詰ダウンロードサイトへのアクセス数が急増したのが4月8日で、その後にこのソフトを作成されたのでしょうから、対応の素早さには驚かされます。



ここでは既に先手必勝形で、▲4四歩と詰めろで攻めても勝ちですし、▲4七金と桂馬を取っておいても勝ち。何を指しても勝ちの形勢です。
この局面から後手玉を詰ませて(危険を冒して)勝とうとする人はまずいないと思われますが、実戦は即詰みに討ち取りました。

▲4三桂成(55) △同銀(34) ▲同角成(54) △同玉(42) ▲4四歩打 △同銀(33) ▲3四銀打 △4二玉(43)
▲4三歩打 △3一玉(42) ▲3二歩打 △同玉(31) ▲5二飛成(82) △同金(61) ▲4二金打 △同金(52)
▲同歩成(43) △同玉(32) ▲5四桂(66)△5二玉(42) ▲4三金打△5一玉(52) ▲4二金(43)△6一玉(51)
▲6二桂成(54) まで25手詰
   (SeoTsume1.1 探索局面数655305  思考時間3秒)



一般に、将棋ソフトどうしの対戦では、ひとたび優勢になった方がそのままリードを拡げて勝つケースがほとんどで、人間の将棋のように形勢が二転三転する将棋は少ないと言われています。
どのソフトも、終盤はそれなりに強く作られていますので、なかなか間違えないということです。
よって、脊尾詰を組み合わせたからといって、勝率がアップするほどの効果はないようです。
せいぜい、この例のように、従来じっくりと勝っていたところを即詰できれいに勝つことが出来ることがある、という程度の効果だろうと思います。

その昔、30年くらい前の話ですが、米長邦雄著「逆転のテクニック」という本を読んだのですが、その中の一節に、
  「一見詰まなさそうに見えて実は詰みという筋を探して、その局面に上手く誘導するのが、相手に頓死を食わせて逆転勝ちするコツであり、そうした技術を自由自在に操ることが出来たのは、全盛期の大山康晴十五世名人くらいだろう。」
というような内容が書かれていたことが大変強く印象に残っています。
そうした人間臭いテクニックをソフトが身につければ、コンピュータ将棋でも逆転が増えてくるのかもしれません。

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